第1回夕照の庭コンサート

1989年8月12日

・岩河三郎/サンライズ・マーチ

・J.P.スーザ/美中の美

・K.J.アルフォード/ボギー大佐

・G.ホルスト/吹奏楽の為の第1組曲

・E.F.ゴールドマン/木陰の散歩道

・J.P.スーザ/ワシントンポスト

・タ焼けこやけ

・J.Sバッハ/主人よ人の望みの喜びよ

・アンダーソン/トランベット吹きの子守歌

・E.エルガー/威風堂々


【第1番タ照の庭コンサート・うちわ作成秘話】

木曜組の代表的な活動の一つに、「夕照の庭コンサート」があります。お陰様で昨年9月に第10回目を迎え今ではもうすっかり定番の行事になっていますが、私はこの記念すべき第1回目の実行委員をしていました。このコンサートでは、団員手作りによるうちわ型プログラムが配られ、実はこのうちわ型プログラム、発案者は私なんです。当時、U田氏率いる7人位のスタッフで、四畳半の部屋に集まり、ああだこうだの議論の中でプログラムをどうするかという話になりました。演奏会の性質上普通のプログラムじゃ堅っ苦しいし、この原無しにしようかとも考えたがそれも寒いし。そこで考えたのがうちわ型プログラム。夏も終わりに近づくこの時期、何枚かどこからか、もらってくるうちわが各家庭だいたいで2 3枚はあるものです。それを団員から集めて骨組だけにし、紙を貼ってそれをプログラムにしようという考え。貧乏くさいと言ってしまえばそれまでだけど、お金はかけられないし、そこに曲目を書いて、さし絵なんかも入れればどうかと言ったところ、皆そろって「それはいい」と大陽果、私も調子にのって、そこに詞ものせよう、例えば「私の髪があなたにふれたのは、風の優しいいたずら」みたいなと言ったところそれは却下されました。でもうちわ案は即可決。さっそく団員に呼びかけたところ、これが結構集まって、骨うちわが100枚以上。「少し気味思いね」と言いながら作ってみれば、なかなかどうしていい物ができるじゃないですか。いよいよ演奏会当日、来ていただいたお客様に配ってみると、これがまた結構評判。曲目を見るもよし、挿絵を楽しむもよし、残暑きびしい9月の夕暮れ、あおいでみるもよしの三拍子。おまけにリサイクルにもなっているし。と、まあ始まりはこんな感じで作られてたうちわプログラムですが、まさか10年続くとは思いませんでした。「夕照の庭コンザサート」というのは、他にあまり例の無い本当にいい活動だと思います。移り変わる時代の中で、このような活動が変わる事なくずっと続いていけばいいなと私は心から思います。(林隆二)

吹奏楽団木曜組

大津シンフォニックバンドの ジュニアバンドとして、 高校生が学校の枠を外して参加でき、 より本格的な音楽体験や ステージ活動を行っています。